そもそも副業を始めた理由とまた始める理由
数年前の話ですが、私はサラリーマンとして働きながら、もともと副業に取り組んでいました。
目的は当初「収入を増やすこと」や「副業を通して本業(サラリーマン)のスキルを伸ばすこと」でした。
しかし、実際はそれほど利益を生むことなく時間だけが過ぎていきました。
そしてその後、不動産投資を始めたことで、副業に対する興味は減ってしまいました。
しかし、実際に不動産を運用し始めると、副業との二輪でやっていくとメリットが大きいのでは?と思い至りました。
不動産は「堅実な資産形成」である一方、短期的にはマイナスキャッシュフローが発生することがあります。
実際に私の場合、年にもよりますが税金や修繕費なども考慮すると年間では赤字となることが多く、これは将来の資産価値や減価償却を考えれば有利ではあるものの、今の生活にとっては重い負担です。
しかし、副業による利益がもしあれば、この赤字部分を有利に働かせることができるのでは? そう考えました。
そこで、新たに心機一転してやりなおそう思い、まずは過去に何をやって何がよくなかったかそれを再認識するところから考えたいと思います。
選んだ副業の種類
私がこれまで取り組んだ副業は、本業のスキルを活かすことのできるIT関連が多く、大きく3つのジャンルに分かれます。
サイト運営(広告・アフィリエイト)
- これまでに5サイトほど立ち上げました。
- 最終的にはアドセンスで月約2万円、アフィリエイトで約5万円の収益となりました。
- しかし伸ばすことができず、現在はいずれも閉鎖しています。
ゲーム制作
- Android向けにカジュアルゲームを制作しました。
- 広告収益は最終的に約50円という厳しい結果に終わりました。
託開発(システム開発案件)
- Androidのマッチングアプリ開発の一部を担当しました。これは知り合いが立ち上げたスタートアップからの依頼でした。
- 課金部分やデータベース連携部分を手掛け、最終的に約150万円の収益となりました。これはゲーム制作で培ったスキルが生きたため、ゲーム制作の経験が無駄ではなかったと感動しました。
- 確実に収益は得られ、時給で計算してもかなり良い結果でしたが、労働集約型であるため本業と並行すると生活がきつく、長期的には続けられませんでした。
それぞれ収益性・安定性・成長性が異なり、役割が分かれています。詳細は他の記事で書こうと考えています。
現在とこれから
現状として、私は今は副業を行っていません。
しかし本業と不動産は良くも悪くも収益・損益が安定しており、そこに「もう一つの要素」を加えることの意味を考えています。
サイト運営やゲーム開発による副業は、個人レベルでは当たれば大きなリターンが得られる可能性があり、いわばハイリスク・ハイリターンの要素をポートフォリオに組み込むことができます。悪く言えばギャンブル的、よく言えばリスクテイクの幅を広げる手段、そんなことを言えるかもしれません。
そういう意味では、労働集約型の受託開発ではなく、ストック型のサイト運営や一発の伸びしろがあるゲーム開発にチャレンジしていくのが自然だと思っています。
ただしゲーム開発は投下した時間に対して成果が見えにくく、リスクが大きい面もあるため、現実的にはサイト運営が一番取り組みやすいのではと考えています。
そして、もし副業がうまくいって収益が得られれば、それは単なる不動産投資に対する赤字補填にとどまらず、不動産投資の戦略を広げることにつながります。
例えば、キャッシュフローがマイナスになる可能性を許容して返済期間を短縮して早期に借入を返済したり、利回りが低いが場所がいいとか築浅であるといった物件を狙うことができる、といった柔軟な選択肢を取ることが可能になります。
そのように副業で得た収益を不動産に活かすことで、リスクを取りながらもリターンを高める戦略が描ける。そんなふうに副業と不動産を組み合わせられたら理想的だと思っています。